サステナブルな紙製マネキン「Kami tocasi」
(カミ トカシ)にトルソーや新パーツが登場

2023.12.11

23年12月13日、14日のSaiunion Exhibition(東京・浜松町)で全ラインアップを展示

展示イベントや店舗の空間デザイン・施工・プロデュースを手掛ける株式会社 彩ユニオン(読み:さいユニオン 本社:京都市中京区 代表取締役社長:大久保憲志 以下、当社)は、環境負荷の低減を目指して開発した紙製マネキンKamiシリーズのパルプモールド製法によるKami tocasi(カミ トカシ)」のライアップを拡充しました。2023年7月に発売したマネキンに加え、この度新たに、トルソー、キッズサイズのマネキン、足形や首元などの各種パーツを開発し、販売・レンタルを開始します。全てのラインアップは、2023年12月13日と14日に東京・浜松町で開催する展示会「2023 Saiunion Exhibition」にて展示予定です。


「Kami tocasi(カミ トカシ)」の新製品。腕と脚のないトルソーと、23年7月に発売したマネキン

【2023 Saiunion Exhibition概要】

今年、設立90周年を迎えた彩ユニオンでは、サステナブルな空間をプロデュースする取り組みをさらに強化させています。今年の展示会は「サイユニオンだからできると “saiunion×sustainable”」をテーマに、土に還る紙製マネキン「Kami tocasi」の新製品などをお披露目いたします。

日時:2023年12月13日(水)10:00~18:00、14日(木)10:00~17:00 ※予約制
場所:東京都立産業貿易センター浜松町館3階(東京都港区海岸1-7-1)
ご予約・お問い合わせ用メールアドレス:saiuni-web@saiunion.co.jp

トルソー、足形ディスプレイツールなど「Kami tocasi(カミ トカシ)」新製品について

「Kami tocasi(カミ トカシ)」のマネキンを発売した2023年7月以降、地球環境に配慮するファッションブランドや子供服ブランドの皆様から高いご評価をいただいており、お客様からのリクエストに応えるため、トルソー、キッズサイズマネキン、足形や首元など各種ディスプレイツールを開発しました。
新たなトレンドとして、トルソーによる演出はクリエーターたちからも注目を集めています。手に入れやすい“サステナブル・プロダクト”を目指し、シンプルなトルソーはマネキンに比べて手頃な価格設定としています。トルソーの頭部は着脱可能。また、ボディは軽量のため、吊り下げるディスプレイにも対応することができます。
足形ディスプレイツールは、靴やソックスを魅力的に見せるプロダクトです。端部にマグネットを取り付けることで、吊り下げたり、自立させるディスプレイにも対応可能です。ソックスは、フックに吊り下げる商品展示が一般的ですが、「Kami tocasi」を用いることで、全体のシルエットや触り心地を伝えることができるため、素材感にこだわったオーガニック製品などのディスプレイにも最適です。
首元のパーツは、スカーフやマフラーを着用させたり、アクセサリー、帽子やアイウェアのディスプレイにふさわしいデザインで、軽量のため高所への展示にも適しています。


左から、新製品の「Kami tocasi(カミ トカシ)」の首元パーツ、足形ディスプレイツール、足形の端部に取り付けたマグネット

●彩ユニオンオリジナルの紙製マネキン「Kami」シリーズの開発の経緯

「Kami」シリーズは、ファッションの世界で広く使われているFRP(繊維強化プラスチック)製マネキンのリサイクルが難しく、使用後には産業廃棄物となってしまう課題を解決するため、石油由来の素材を使わないマネキンをつくることを目指して、開発に取り組んだプロダクトです。
製作にあたり参照したのは、1933年創業当時の主力製品で、私たちの原点とも言える、竹のフレームに紙を貼った和装マネキンの技術でした。日本の伝統文化である張り子や日本人形の生産方法を学び直し、マネキンに必要な強度を確保するために試行錯誤を重ね、伝統と現代の技術を融合することで、軽量で、廃棄時には土に還る地球に優しいマネキンを実現しました。Kamiシリーズでは、オールハンドメイドで仕上げた上位モデル「Kami tebari(カミ テバリ)」と、パルプモールド製法の採用により、リードタイムとコストを抑えた「Kami tocasi(カミ トカシ)」の2種類をご用意しています。

●Kami tocasiの特徴

環境負荷の削減を目指して開発した紙製マネキン「Kami tocasi(カミ トカシ)」は、見た目にはっきりとわかる紙独特の質感があり、サステナブルなコンセプトを直感的に伝えることができる製品です。紙製の卵パックなどに用いられるパルプモールド製法(※)を採用することで、先行して発売中のオールハンドメイドによる「Kami tebari(カミ テバリ)」に比べ、リードタイムの短縮とコスト減を実現しました。また、紙を溶かして型に流し込む製法を生かし、原材料に古紙やファブリックの端材を混ぜることで、オリジナルな仕上がりの製品に対応することが可能です。例えばデニムの端材を混ぜればブルーの色味のあるボディとなるように、地球にやさしい“紙”を使うサステナブル性と共に、ブランド独自の世界観をエンドユーザーに強くアピールできる製品です。
※パルプモールド製法:原材料を型に流し込んでバキューム成形する製法のこと

●彩ユニオンの環境への取り組み

当社は持続可能な社会の実現を目指し、サステナビリティ・ポリシーを掲げ、店舗やディスプレイ関連のデザインとものづくりを通して、環境負荷を減らす取り組みを進めています。2023年7月には、パルプモールド製法を用いた、土に還る紙製マネキン「Kami」シリーズの新作「Kami tocasi(カミ トカシ)」を発売、他にも廃棄される木製パレットを再利用した什器シリーズ「Wooden(ウッデン)」の開発や、国産地場間伐材を用いた売り場づくりなどを実践しています。地域の植樹活動への参加や、オフィス環境の改善、社屋へのソーラーパネル導入といった日々の活動は、サステナビリティ専用ページで最新情報を随時発信中です。

「彩ユニオン」サステナビリティページ

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