3 月24 日はマネキンの日 独自の歴史を持つ日本のマネキン “生き人形” 公式インスタグラムで貴重な資料を公開

2021.3.22

イベントプランニングや展示ディスプレイなどの空間をデザイン・プロデュースする株式会社彩(よみ:サイ)ユニオン(本社:京都市中京区、代表取締役社⾧:大久保 憲志)は、3 月24 日のマネキンの日を記念して、同日よりインスタグラム公式ア カウント(@saiunion_official、インスタグラムURL https://www.instagram.com/saiunion_official/)にて、 かつて“生き人形”の名で呼ばれた日本独自のマネキンについて発信を開始します。

1933 年に和装マネキンメーカーとしてスタートした当社では、現代では貴重となった大正時代の“生き人形”のカシラ(頭部)を今も約400 点以上保管しています。現代のマネキンとは大きく異なる、日本独自の和装マネキンの歴史や当時の作品について知っていただくべく、当社のコレクションを公開いたします。尚、ご取材希望の際は、東京都当社ショールーム「SHIBAURA GARAGE」(東京都港区海岸)で現物もご覧いただけます。

彩ユニオンに保管される“和装マネキン”の貴重な資料

●日本独自のマネキン、そのルーツは見世物興行の“生き人形”

和服の展示に用いられる“和装マネキン”のルーツは、幕末から江戸にかけて見世物興行のためにつくられた等身大の人形、“生き人形”でした。1 点ずつ職人によりつくられていたリアルな“生き人形”による見世物興行は、大阪を中心に人気を博しましたが、時代とともに映画館やパノラマ館にその場をとって代わられることとなります。

そして、明治時代に入り、“生き人形”は展示ディスプレイにその活路を見出すこととなります。これが“和装マネキン”の始まりでした。かつての“生き人形”の素材や製法などの独自の技術は、和装マネキンに大きく影響を与えています。

彩ユニオンに保管される“和装マネキン”の貴重な資料

●独自の技術が可能にしたリアルで多彩なその表情。同一のものはない、1つ1 つが職人による「作品」

大正時代の和装マネキンは、当時の素材と技術で表情豊かな姿が忠実に再現されています。歌舞伎役者や芸妓を模して作成されたものもあり、その表情もバラエティに富んでいます。

洋装マネキンの場合、同一の型から作られたマネキンは彩色を除けばすべて同一ですが、和装マネキンでは、型抜きされた張子に胡粉という顔料を5 ミリも重ね、更に彫刻刀で目・鼻・口を掘り出すといった数多くの手間と職人の技術による独自の工程を経て作られました。原型は同じでも、仕上げ段階でそれぞれだが「1 つの作品」となっていたったのです。

公式インスタグラムでは、当時のマネキンにまつわるエピソードやその特徴についてなど、貴重な資料とともにご紹介する予定です。

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