Note
丁寧なコミュニケーションと現場力を掛け合わせ、2500㎡の大型イベントを実現
インタビュー

2026年3月に、今年で3回目となるスタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイルカンパニーによるインフルエンサーや関係者向けの招待制イベント「PLAZA PROJECT CAMP」が開催されました。2024年の初回から、営業担当としてこのイベントの具現化に尽力したのが、東京支店営業部の桑野ゆずさん。3日間の会期を終えたばかりという桑野さんに、今回の見どころやプロジェクトの醍醐味を聞きました。


――「PROJECT CAMP」というのは、どのようなイベントなのでしょうか。
これは、ライフスタイルストアのPLAZAを展開するプラザスタイルさんが、社内向けに開催していた展示会を、よりオープンな場にしようとコロナ後に始めた、インフルエンサーやメディア関係者、一部の顧客会員に向けて新商品やトレンドを発信するイベントです。年ごとに設定されるテーマをもとに、プラザスタイルさんのBUYER’S PICKSブースや、実店舗に商品を卸す出展社さんのブースが立ち並ぶ、体験型の内覧会です。

――規模が壮大ですね。今年のテーマを教えてください。
“Space Discovery”を掲げ、会場内には宇宙飛行士のビジュアルなどが使われています。Spaceといっても宇宙そのものがテーマではなく、プラザスタイルさんの店舗には、アパレルからお菓子、コスメなど幅広い商品があり、さまざまなモノが溢れる宇宙の中で、自分の“好き”を発見してもらおう、というテーマです。ブースの数は、前年よりさらに増え、コスメが20、食品が10、アパレル・雑貨が10前後、それに加えバイヤーさんの厳選アイテムが並ぶブースやキャラクターのブースを合わせ、合計約50コマほどありました。


――ブースは一つひとつ異なりますが、デザインもすべて手掛けているのでしょうか。
プラザスタイルさんのブースは、すべてデザインから施工までを担当しました。また、出展社さんについては、すでに決まったデザインや協力会社がある場合は私たちは段取りを調整するだけのケースもあり、基本となるプランをもとに、ご要望に応じて全体のデザイン提案をしたブースもあります。

――今回最も苦労したことは?
前年より、さらにレベルアップした展示会にしたいというお客様の思いがありましたので、新しいことに挑戦するというのが最大の課題でした。これまでは造作工事でインパクトをつくってきましたが、ご担当の方が映像を使った演出に関心をお持ちだったので、LEDのボーダーサインなど彩ユニオンの最新商材や、球体のLEDモニターをアイキャッチとして取り入れた提案を進めていきました。また、今年はプラザスタイルさんの60周年を記念するヒストリー展示もあり、社内デザイナー2名に外部スタッフも加わった総勢5名のデザインチームで分担しましたが、私は常に進行管理に追われていました。


――展示を終えて、印象深いことを教えてください。
映像を使った演出は、「これまでのPLAZAにはなかったよね!」とお客様から高くご評価いただきました。また、フォトスポットとして設けた通路には3色の光を用いて色の異なる影が出る演出をしたのですが、インフルエンサーの方たちがここで撮った写真を多数投稿してくれました。また、会場となった渋谷ヒカリエでは二つのホールが会場となったのですが、廊下のヒストリー展示を見た後にバイヤーさんのブースを集約したホールBへ、その後、LEDボーダーと照明で演出した通路スペースを経てホールAに向かうという一連の流れがうまく計画できたと思います。
――随所にあるフレームも、各エリアを印象づけることに役立っていますね。
このフレームも私たちの商材なのですが、ブランドカラーであるブルーを始め、ピンクなどカラーシートを巻いたオリジナル仕様としています。また、フレームの一部にはパネル展示用の金物が大量に必要でした。指定サイズの金物が足りなくなった時には、施工チームのメンバーが、パーツを切断して必要な数を事前に準備してくれたりと、社内が一丸となって主体的に動いてくれたことには本当に助けられました。



――自社工場があり、また、設営までトータルに手掛けられる強みが生かされていますね。
他にも、実は会期前日の昼過ぎに、ハイテーブルと椅子が急遽必要になったことがありました。社内には用意がなく困っていたところ、たまたま現場に手伝いに来ていたスタッフが、すぐに私たちの協力会社に連絡し、即日納品してもらったという出来事もありました。私1人では決してできないことなのですが、そうした社外の方を含め、即座に協力してもらえる関係性があったおかげだと思います。
――まさに総力戦だったのですね。
その通りです。初回はとにかく無我夢中でお客様と手探りで進め、2回目は会場がヒカリエになったことで、作業範囲がさらに拡大しました。今回は、それをバージョンアップするという課題がありましたが、これまで継続的に担当してきたことで、プラザスタイルさんの「かわいい」「楽しい」といった感覚を共有できるようになってきたように実感しています。また、最終的に立ち上がった空間で、来場者やお客様がともに楽しんでくれている様子を見た瞬間は、やり遂げて良かったと感じました。

――信頼関係が築けているのですね。プロジェクトとの関わり方で、心掛けていたことを教えてください。
このプロジェクトが他の仕事と大きく異なるのは、決まった流れがあるのではなく、自ら主体的に全体をマネジメントしていく難しさがあることです。今年ほどの規模になってくると、自ら動くのではなく、私がプロジェクト全体を俯瞰しておく必要があるので、自分がいるべき立場を模索しながら、常に進行管理に徹するよう心掛けていました。俯瞰することで、事前に解決できたことが多々ありましたし、ここで学んだ進め方は、他のプロジェクトにも活かしていけるのでは、と考えているところです。

PROFILE
桑野ゆず(くわの・ゆず)
学生時代は主にグラフィックデザインを専攻し、彩ユニオンに入社。これまで、POP-UPや展示会、シーズナルな装飾などを数多く手掛け、コミュニケーションにおいては、“共感が生まれる瞬間”を大切にしている。営業担当でありながら、デザイナーと共に会場演出や装飾のプランを構想することも多い。